こんにちは。
猛暑お見舞い申し上げます。全国各地で最高気温が40℃を超えるニュースが連日報道されています。この暑い夏にも関わらず、水俣協立グループの夏は大忙しです。毎年、学生さんの夏休みに合わせて、全国から水俣病のフィールドワークの依頼が来ます。今回は東京の代々木病院と東葛病院の奨学生のみなさんと医学生担当の職員さん8名が水俣にやってきました。遠いところ、ようこそ水俣にお越しくださいました!
午前中は水俣病資料館、熊本県民医連の原田さんが案内するフィールドワークでした。学校では4大公害の一つと学習しますが、実際に現地を訪れて初めて知ることも多いのではないかと思います。みなさん事前に学習をしっかりとしていたようで、質問もされていました。
午後の部は、実際に患者さんを現場で診ながら水俣病の研究をコツコツと続けている協立クリニックの高岡滋先生の講演、現在裁判で闘っているノーモア訴訟の原告団長の森さんが、患者さんの立場から講演を行いました。原告側の医師として証人として裁判にもかかわっている高岡先生のお話、患者さんの苦しみ、現在の裁判の状況なども深く理解していただけたのかなと思います。
医学生のみなさんはこれからどんなお医者さんになるのでしょうか?高岡先生のメッセージ、水俣での学びが、生かされるとうれしいなと思います。近い将来、全国の集まりで「昔学生の時に水俣にフィールドワークで水俣協立病院に行った事あるんですよ」なんで話が出たらうれしいな~。今から楽しみです。事前に高岡医師の本「水俣病と医学の責任~隠されてきたメチル水銀中毒症の真実」を読んで参加してくれた学生さんもおり、サインを求められて高岡先生もうれしそうでした。