水俣協立病院では、内科・消化器・呼吸器・循環器・神経内科などを専門としています。

神経内科リハビリテーション 協立クリニック

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スタッフブログ

水俣病
2025年04月29日

水俣病事件の教訓・課題について考える集い

水俣病事件の教訓・課題について考える集い_画像1
毎年5/1は水俣病の公式確認の日であり、毎年、慰霊式がおこなわれています。毎年、慰霊式の前に水俣病被害者・支援者連絡会が主催の「水俣病事件の教訓・課題について考える集い」がおこなわれています。

水俣病公式確認から69年、新潟水俣病講評から60年という長い年月が経過していますが、いまだに未認定の問題や補償の問題、国がおこなおうとしている「MEGとMRIによる健康調査」など数多くの問題が取り残されてる状況があります。

昨年の慰霊式後の患者団体との懇談ではマイク切り問題が発生し、環境省の不誠実な態度が明らかに、多くのマスコミが報道を行い水俣病問題が注目されました。今日の水俣病事件の教訓・課題について考える集いはオンラインも含めて120名の参加でした。

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協立クリニックの高岡滋先生が「水俣病特別措置法(特措法)による健康調査のあり方」と題して講演を行いました。臨床の現場で水俣病の患者さん、未認定の患者さんを診ている立場から、国がおこなおうとしているMEGとMRIを使った健康調査ではごく一部の情報しか得られない、検査に時間を要し健康調査には適さないと指摘しました。

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講演の後は、各団体から各水俣病裁判の状況や後日予定されている環境大臣との交渉などについて報告がありました。

水俣病胎児性小児性患者家族会の報告では、当院ともなじみのある胎児性の患者さんは、だんだんと歩けなくり、現在は車いす生活となっています。ランクアップ申請を何度しても、認められない状態が続いていることを報告されました。また、胎児性、小児性の患者さんが65歳となると、介護保険への移行となり、患者さんたちはあくまでも「水俣病としての補償」を求め、訪問入浴サービス1回12,000円を自費で行っているのだそうです。

5/1は慰霊式、当院からも3名が参加します。環境大臣と患者団体との懇談も2日間行われます。当院から訪問診察や訪問看護をしている患者さんの入所施設で院長が主治医として懇談に参加します。

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